ホイッスルはさまざまな種類があり、そのなかでもスポーツ審判に向けとして販売されているものがあります。たいていはオールマイティに「スポーツ向け」とだけ書かれていますが、よりサッカーに適したホイッスルはどのようなものなのか、紹介していきたいと思います。
競技としてのサッカー・試合をコントロールするジャッジの特長は
これは実際の審判の方が最もよくご存知だと思います。大まかには、下記のような特徴です。
- 屋外で行われるので、自然音がある
- フィールドが広く、選手との距離が遠い
- 観客が多く、歓声が大きい。鳴り物もある。
- 審判は常に走っており、ホイッスル以外も所持している
ほとんどの場合は、屋外でプレイされます。風切り音はありますし、サッカーは多少の雨でもプレイ続行です。雪が降ることもあります。
また、フィールドが広いと、選手との距離も長くなります。遠くまではっきりと聞こえる音が必要です。
そのうえ観客も多数収容できるスタジアムが多く、一体になって歓声を送ります。鳴り物もありますのでそれらの音にかき消されるような笛の音では試合のコントロールができません。
一方、審判は笛を手に持ち走っていることが多いです。そして素早く笛を吹く必要があります。そしてホイッスル以外も手に持っています。イエローカード、レッドカードなどのカード類、ペン、スコアカードetcです。
サッカー審判に適した笛を持つとどんなメリットがあるのか
笛を吹くべきタイミングで素早く、しっかりと説得力を持った笛を吹くことができます。もちろん単に適した笛を持つだけではそうなれませんが、道具がその一助となります。
サッカーに適した笛とは
よりプロフェッショナルユースに近づくに連れて、下記のようになります。
普通のホイッスル < FOX40(mini) = Dolfin < DolfinF < VALKEEN = 野田鶴声社製
普通のホイッスルの例
コルクがあるものも無いものも、スポーツ向けのもそうでないものもあります。基本的には授業や遊びでのサッカー用です。普通のホイッスルでもピンキリですが、比較的サッカーに適したものは練習試合や部活などで使われていることもあります。
下記は、そのうちの「比較的サッカーに適したもの」です
(サッカーというよりも、スポーツ全般にわりと向いている普通のホイッスルという意味合いです)
FOX40・Dolfinの例
部活の試合からかなり本格的な大会まで、オールマイティに使われる笛です。FOX40(mini)とDolfinは好みで利用が分かれます。
DolfinFの例
比較的あたらしいホイッスルです。Dolfinをさらにサッカー寄りにチューニングして、サッカー向けエリートモデルのVALKEENに近づけています。価格はVALKEENほどではないので買いやすい価格帯です。
VALKEENの例
moltenが製造する、サッカーに特化したホイッスルです。世界トップレベルの大会でも使われます。
野田鶴声社の例
こちらもワールドカップで使われたことがある笛なので、VALKEEN同様に世界クラスの試合でも使えます。ただし、野田鶴声社のホイッスルにはいろいろなラインナップがありますのですべてがサッカーに適しているということではありません。また、野田鶴声社自体が廃業されてしまったので今からの入手は難しそうです。
これらはあくまでも当サイトの主観的な評価です
メーカーさんからの情報、ホイッスル開発者の方からの情報、販売店として蓄積しているデータや購入者の属性から主観的に判断しています。
ただし好みも大きいと思いますので必ずしも万人に当てはまるものではありません。自分に合うもの、吹きやすいものを探してみてください。
もし違うご意見をお持ちでしたら、ご一報ください。いろいろなケース、その審判の方の判断やご意見をぜひ紹介したいと考えています。