生存率をあげるための防災用ホイッスル選び方 3つのポイント

ホイッスルの利用目的は多岐に渡ります。

誘導・警告・祭・犬用トレーニング、スポーツ審判、etcありますが、ほとんどの方に取って身近なのは「防災」や「防犯」目的だと思います。

このサイトはスポーツ用品を扱っている会社のサイドプロジェクトからスタートしたという経緯があります。
そのため「スポーツ用のホイッスル」を多く扱っています。
ですが、このページでは一般の方向けの内容として、「防災」「防犯」のうち、まず「防災」用のホイッスル(=防災用笛)の選び方について解説をしたいと思います。

 

防災用ホイッスルとは

防災用のホイッスルは、災害時に救助者に気づいてもらうために合図を出す道具です。

災害の例

  • 地震で家屋の下敷きになった
  • 登山中に隊列からはぐれた

自分が動ける場合もそうでない場合もありますが、救助者から視認してもらえないため、別の手段(この場合は音)で知らせることが有効です。
(懐中電灯などの光でも構いません。SOSのシグナルは「・・・—・・・」ですが、伝わればなんでもよいと思います)

有効な合図の例

  • 大声をだす
  • 手元にあるもので音を鳴らす

違いは道具を使うか、使わないかです。道具を使わない代表例は、声を出すことです。

体ひとつでできるため、手軽です。

手元にあるもので音を鳴らすには、状況によっていろいろな方法があります。
たとえば手近にある石や空き缶、木材、壁といったものをぶつけあい鳴らすなどです。
硬くて大きな音が出せるなら何でもOKです。ブリキ缶が近くにあれば理想的です。

なぜ防災にホイッスルが必要なのか

ですが、これらの方法にはどちらにも致命的な欠陥があります。

大声を出すという方法には、このようなデメリットがあります

  • 体力消費が激しい
  • 声が枯れる
  • 音質が紛れやすい

 

一方、手近なもので音を出すことにもデメリットがあります

  • 大きな音を出せるものが近くに無いことのほうが多い
  • けがをする恐れがある
  • 重いものしか無いと体力を消耗する

 

上記が「デメリット」なので、その逆の「体力消費が少なく」「気づかれやすい合図が出せるものを」「いつでも使える状態にある」と、
生存率があがる(=気づいてもらいやすくなる)と言えます。

今のところ、合図としての有効性、サイズ、使い勝手、価格などからホイッスルが最も適しているもののうちの一つであることは明らかなので
当サイトとしては、生存率を上げる防災用具として、ホイッスルを”常備”することを勧めています。

 

選ぶにあたってのポイント

ただし、ホイッスルであればなんでもよいわけではありません。
重要なポイントはいくつもありますが、ここではわかりやすさ重視で大事な順に3つだけ列挙します。

重要度3位 音に関して(音質・音量)

音に関しての重要性は3番目だと考えています。最重要ではありません。
ここでは、音を構成する要素のうち、防災に関係がある音質と音量に関して取り上げます。

音>音質について

綺麗な音がでるかどうか、音質がよいか悪いかではなく、人間の耳に聞こえやすいことがホイッスル選択の条件になります。

船の汽笛のような音のホイッスルは、音の通りがあまり良いとは言えず、のどかな音色であるため見過ごされる恐れもあります。
こういったものも避けたほうがよいかと思います。

汽笛のような音を出すホイッスルはいくつもありますが、下記はその一例です。

 

また、犬笛は人間には聞きづらいものが多く、高い周波数の音は年をとると聞こえづらくなります。
また、バードコールでは野鳥観察と間違われます。
イルカの調教にもホイッスルは使われますがこれも高い周波数なので救助者に聞こえないリスクがあります。(一般的に、高齢になるほど高音が聞こえづらくなるため)

下記は犬笛の一例です。これはまだ聞こえるほうなのですが、人間にはほとんど聞こえないものもあります。

 

音>音量について

ホイッスルによって音量は違います。
人間にほぼ聞こえないものから、そこそこうるさくない音が出せるもの、難聴になりそうな120db超レベルのものまでいろいろありますが
音量に関しては、大きな音が出せるならそれに越したことはありません。

結論

人間用であり、極端に小さな音ではないこと

 

重要度2位 吹きやすさに関して

音と同等かそれ以上に重要なものに「吹きやすさ」という基準があります。
ホイッスルには、吹きやすいものもそうでないものもあり
品質の良し悪しもありますし、あえて吹きやすさを犠牲にして特定の用途に特化しているものもあります。

品質が悪く、吹きづらい

構造上の問題で呼気が漏れる(音に変換されない息の割合が多い)ものや
コルクなどに唾液が絡まり音が出づらくなるものは品質が良いとはいえません。
ホイッスルはそもそも高いものではなく、高品質を保てるだけの価格ではないものも多々あります。
いわゆるおもちゃとしてのホイッスルです。

特定の用途に特化しており、吹きづらい

主としてスポーツの審判用がこれにあたります。
大きな音やゲーム展開に適した音が出せるようになっている反面、
肺活量や息のキレを要求され、ある程度の慣れやトレーニングが必要になってきます。

これらに該当するホイッスルは避けたほうが無難です。
吹きづらいものがなぜだめなのかというと、非常時に救助者に知らせる合図としてのものなので
誰でもいつでも長時間 吹ける(合図を出せる)必要があるためです。

  • 誰でも→体力の弱い人、子供、お年寄り 肺活量が少なくても
  • いつでも→万全で無い体調や、怪我や瓦礫での圧迫されているときでも
  • 長時間→助けが近くにいるとは限らない場合でも

 

結論

おもちゃではないもの。逆にスポーツ用のハイレベルのものでも不適。ある程度の価格帯で、出来ればコルクは無しが良い。

重要度1位 生活スタイルに溶け込むこと

 

どんな良い防災用品でも、いざというときに手元に無ければまったくの無意味です。

必要なときに使える場所にあるかが最重要です。

自分の防災意識を信用しない

防犯意識が高まっているときは、意識し続けることの困難さを過小評価しがちです。

「毎日気を付けて持ち運ぼう」と決意しても、何も起こらない日常が何年も続いたあとでも防災意識を高く保つのは難しく、いつのまにかなし崩し的に持っていかなくなります。

他人の防災意識はなおさら信用しない

 

自分は気をつけ続けることができても、子どもや家族はそうではありません。口をすっぱくして言い続けても自分事として捉えられる人は少数です。

そのため、そういった人たちが意識なくても安全性がアップしている状態にする必要があります。

ではどうすればよいか

理想は、まったく意識しなくても24時間いつ災害にあっても手の届くところにある状態にすることです。

それはどうすればできるか?方法はいくつもあり、たとえばこのようなやり方です。

ついで持ち

常時持つものがあれば一緒に持ち運べるようにする(なにかのついでに意識せず持つ)
例 携帯・スマホ・カバン・カギ・財布などに付ける

下記は墨田螺子産業のホイッスルで、東京スカイツリータウン・ソラマチ5Fの産業観光プラザ すみだ まち処で販売されています(2016年時点)

これは非常に小さくて軽い(8g)ため、ついでに付けておくのに最適です。ただし、音量はさほど大きくはありません(84db)。

 

 

好んで持つ

持つことが苦にならないようにする (面倒だけど必要だから→積極的に手に取りたい に変更)
例 デザインが気に入るものを使う

下記は、野田鶴声社のホイッスルです。デザイン、音量、音色共に申し分無いのですが定期的なケアが必要です。
この種類のホイッスルは金のホイッスルさんが詳しく書かれていますが、やはりメンテナンスをしっかりとしておられます

 

下記はグッドアフターナイン(Good After Nine)のホイッスルでMoonlight Valleyというシリーズのうち、最近発売されたオオハシです。

装飾品として作られているので、身につけるのが自然にできます。音量はさほどではなく、近くで聞いても耳障りではない程度です。
いずれの柄(鳥)もネックレス型なので、プレゼントにも最適です。

※2016/11現在、当サイトでは販売していませんがこちらで購入時の情報を載せています

 

 

持たなくてもよくする

持っていなくても非常時に使えるようにする (生活圏内にちりばめる)
例 一部屋に1個は置いておく(どこで下敷きになるかわからない為) オフィスに置く 車に置く

持たなくてよくするということは、生活圏内にちりばめるということでもあります。

必然的に、生活スタイルが変われば見直しが必要です。たとえば、引っ越した時、進学したとき、転職したとき、etcです。

それから、非常用の持ち出し袋や避難袋などのセットを準備している人も多いかと思います。
防災用具がセットになっていて便利ですが、懐中電灯やヘルメットに混じってホイッスルがその中に入っていないでしょうか?
もし入っていれば、出しておきましょう。

持ち出し袋の中身には、救助された後に必要になるもの救助されるために必要になるものがあり、ホイッスルは後者です。

救助されるための道具は、使いやすい場所に置いておくか身に着けておくほうが効果的です。

ポイント
  • 「気を付ける」意識をさせない
  • 生活スタイルが変わったら見直す

 

まとめ

ホイッスルがあると生存確率があがる → 所持しましょう
はっきりとした大きな音が出せて吹きやすいことが大事 → おもちゃは避ける スポーツ審判のプロ向けのものは避ける
災害時に使えるかどうかはもっと大事 → 身につけるだけではなく生活圏に散りばめる

選び方のコツは

小さいものもしくは気に入ったデザインのものをいくつか目星をつけます。
小さければじゃまにならず苦にならず、 気に入るものなら自然と手に取るからです。
小さくて気に入るものなら最高です。

それから、音色や吹きやすさを確認して問題なければ、使うようにします。

音色はメーカーサイトや当サイトの扱い製品であればこのサイトの商品ページから確認ができます。

 

最後に

防災意識が高まっているときに、行動しましょう。

そしてその「行動」が「その場限り」のものにならないように工夫しましょう。

 

当サイトで入手したホイッスルは、扱いの有無に関わらずSoundCloudで音声を公開しています。

気に入る音色・デザインのものがあるかお探しの際にはぜひご覧ください。

→Sound Cloud World whistle

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